便利ツール・実験的プロジェクト

Local Transcriber

Local Transcriber は、会議の録音と、音声・動画ファイルの文字起こしをPC内で行える無料のデスクトップアプリです。Windows・macOSに対応し、0.7.0からLinux向けのテストビルドも配布しています。文字起こしAI(Whisper)が端末内で動作し、音声・用語集・文字起こし・要約を外部へ送りません。

会議の録音、インタビュー、講義など、外部にアップロードしにくい機密性の高い音声も安心して文字起こしできます。APIキーの取得や会員登録は不要で、初回セットアップ後はオフライン環境でも利用できます。

本アプリはオープンソースソフトウェアです(AGPL-3.0ライセンス)。ソースコードはGitHubで公開しており、どのようにデータを処理しているかを誰でも確認できます。

画面イメージ(0.6.0以前。新機能は下記をご覧ください)

Local Transcriberの起動画面。「音声と動画を、手元で文字に。」の見出しと、ファイルのドロップ領域
起動したらファイルをドロップするだけ。難しい設定もAPIキーも不要です。
文字起こし結果の画面。タイムスタンプ付きの本文と、TXT・SRT・VTT・JSONの保存ボタン
結果はタイムスタンプ付きで表示。TXT / SRT / VTT / JSON で保存できます。
AI要約の画面。文字起こし結果の上に、要点をまとめた要約とSUMMARY.TXTの保存ボタン
要点をまとめたAI要約も生成できます(要約もPC内で完結)。
録音セクションの画面。マイクを選んで「録音を開始」を押すだけ。設定には「より良いモデルを確認」ボタンも見える
会議のその場録音(0.6.0の新機能)。停止すると同時に文字起こしが始まります。

主な機能

オンライン会議の音声も録音(ボット不要)

「PCで再生中の音声も録る」をONにすると、相手の声とマイクを合わせて録音します。Windows 10/11とmacOS 14.2以降のパッケージアプリが対象です。Macはマイク・画面収録・システム音声の許可が必要です。デフォルトはOFFで、録音停止後に文字起こしします。

社名・人名・製品名の用語集

誤りを減らしたい固有名詞を最大500文字まで登録できます。ファイルと録音の文字起こしで参考にし、長い音声の各処理区間にも反映します。正しい表記を保証する機能ではないため、結果は確認してください。

話者分離(試験的)

「話者1」「話者2」などの番号を結果・全文コピー・TXT / SRT / VTT / JSONに付けます。対応する追加ライブラリと8 GiB以上のメモリがある環境で表示され、デフォルトはOFFです。初回に約46.6MBの専用モデルを取得します。名前の特定はせず、短い交代や同時発話では誤る場合があります。

Turboモデル(メモリ32GB以上)

高速・高精度の文字起こしに向けたTurbo(large-v3-turbo、約1.62GB)を、32GB以上のPCの新規セットアップで自動選択します。速度や精度は音声とPC環境によって変わります。導入済みのMediumなどは維持し、設定から任意で切り替えられます。

新しいバージョンの通知

新しいバージョンがあると画面とトレイにダウンロード先を表示します。アプリを自動更新する機能ではありません。GitHubへの確認通信は環境変数で停止できます。

Linux対応(テストビルド)

Ubuntu 22.04以降のx86_64向けにtar.gzを配布します。ファイルの文字起こしとマイク録音が対象で、PCの再生音声とログイン時の自動起動には対応しません。要約は通常非表示です。ウィンドウを閉じると終了し、録音・一時停止中は確認します。GUIの実機確認は未実施です。

完全ローカル処理

文字起こしはすべてPC内で実行。音声データが外部に送信されないため、機密情報を含む音声も安心です。

アプリ内マイク録音

ワンボタンで会議を録音し、停止と同時に文字起こしが始まります。録音中は数秒ごとに音声を端末内へ保存するため、途中でアプリが落ちても直前までの音声が残ります。無音が30秒続くと警告する「録れていなかった」事故の検知機能つきです。

タスクバー常駐

時計の横(Windows)・メニューバー(macOS)に常駐し、待機・録音中・一時停止・文字起こし中をアイコンの形で表示。録音の開始・停止・一時停止はアイコンから操作でき、ウィンドウを閉じても録音は続きます。

マイク選択と書き出し先フォルダの指定

録音に使うマイクはドロップダウンで選択でき、選択は次回起動時も記憶されます。書き出し先フォルダを一度指定すれば、TXT・SRT・VTT・JSON・要約のすべてが毎回のダイアログなしで自動保存されます(同名ファイルは連番で回避)。

ドラッグ&ドロップで簡単操作

音声・動画ファイルをドロップして「文字起こしを開始」を押すだけ。言語の自動検出や無音区間の自動除外にも対応しています。

4形式で保存

テキスト(TXT)のほか、字幕ファイル(SRT / VTT)、タイムスタンプ付きデータ(JSON)でダウンロードできます。

PCに合わせたモデル自動選択と手動アップグレード

PCのメモリ容量に応じて最適なWhisperモデルを自動選択。初回起動時に一度ダウンロードすれば、以降はオフラインで動作します。設定の「より良いモデルを確認」から、PC性能に合う上位モデルへ確認つきで切り替えることもできます(勝手な自動更新はしません)。

日本語 / 英語表示

OSの言語設定に応じて日本語・英語を自動で切り替え。画面右上から手動で切り替えることもできます。

Windowsはインストール不要

ZIPを展開して実行ファイルをダブルクリックするだけ。Python・Node.js・ffmpegなどの事前インストールは不要です。

文字起こし結果のAI要約

対応環境では文字起こし結果をAI要約し、テキストで保存できます。要約もPC内で処理します。利用する方式に応じて初回に要約用モデルを取得します。Ubuntu 22.04向けの通常のLinuxビルドでは要約を表示しません。

オープンソース(AGPL-3.0)

ソースコードはGitHubですべて公開。どのようにデータを処理しているかを誰でも検証できます。不具合報告や改善のご提案も歓迎です。

メモリ別の自動選択モデル

PCのメモリモデル
8GB未満Tiny
8GB以上16GB未満Base
16GB以上32GB未満Small
32GB以上Turbo(large-v3-turbo、約1.62GB)

新規セットアップ時の目安です。導入済みモデルは維持します。32GB以上なら設定からTurboへの更新を選べます。

文字起こしツールの比較

2026年10月22日に出典を確認。料金は記載の支払い条件による目安です。ローカル処理の範囲は使うモデルや機能で変わるため、利用するプラン・設定を各出典で確認してください。

製品・出典音声の取り方ローカル完結か料金対応OS
Notta(デスクトップ)PCの再生音声+マイク(ボット不要)/Notta Botの会議参加標準はクラウド。プライバシーモードはローカル(ベータ・AI要約非対応)年払い:プレミアム1,185円/月、ビジネス2,508円/月(12か月分一括)Windows 10(2004以降)/ 11、macOS 12以降(PC音声は13以降)
Otter(OtterPilot)ボットの会議参加クラウド無料300分/月、Pro 16.99米ドル/人・月(月払い)Web / macOS / Windows / iOS / Android
MacWhisper ProPCの再生音声の録音・会議の自動検出ローカルモデルで端末内処理。クラウド連携も選択可買い切り(購入時の料金は販売元で確認)macOS
Vibeファイル・PCの再生音声・マイク文字起こしはオフライン。要約はローカル/クラウドを選択無料・オープンソース(MIT)macOS / Windows / Linux
Meetily(Community Edition)ローカル録音(マイク+PCの再生音声)文字起こしはローカル。要約もOllamaで端末内処理可(クラウドも選択可)無料・オープンソースmacOS / Windows(Linuxはソースからビルド)
Local Transcriber 0.7.0ファイル・マイク・PCの再生音声(Windows / macOS、ボット不要)文字起こし・要約は端末内。初回モデル取得と停止可能な新バージョン確認の通信あり無料・オープンソース(AGPL-3.0)Windows 10 / 11、macOS(Apple Silicon)、Ubuntu 22.04以降 x86_64(テスト)

プライバシーと通信について

音声・用語集・文字起こし・要約を外部へ送信しません。必要なモデルの初回取得と、利用者が選んだモデル更新ではダウンロードが発生します。準備後の文字起こしはオフラインで使えます。

新しいバージョンの確認だけ、GitHub APIに1回問い合わせます。音声や本文は含めず、結果は失敗時も含めて24時間保存し、その間は再問い合わせしません。環境変数 LT_UPDATE_CHECK=off(0 / false / noも可)でこの確認通信を止められます。

ダウンロード

最新版のダウンロード

バージョン 0.7.0

Windows ZIPをダウンロード

292.0MB(291,978,922バイト)

Windows 10 / 11(x64)

macOS DMGをダウンロード

238.4MB(238,410,388バイト)

Apple Silicon搭載Mac。PC音声録音はmacOS 14.2以降

Linux tar.gz(テストビルド)をダウンロード

304.4MB(304,360,876バイト)

Ubuntu 22.04以降(x86_64)

GitHub Releasesからダウンロードします。サイズは公開ファイルの実バイト数です(1MB=1,000,000バイト、表示は小数第1位に丸めています)。AIモデルは別途取得します。

Local Transcriber はオープンソースソフトウェアとして開発しています(AGPL-3.0ライセンス)。ソースコードの閲覧、ご自身でのビルド、不具合報告(Issue)や改善の提案(Pull Request)はGitHubからどうぞ。

ソースコードを見る

使い方

  1. 1

    Windowsは、ダウンロードしたZIPファイルをすべて展開(解凍)し、フォルダー内の LocalTranscriber.exe をダブルクリックして起動します。

  2. 2

    macOSは、ダウンロードしたDMGを開き、アプリをApplicationsフォルダへドラッグして起動します。

  3. 3

    Linuxはtar.gzを展開し、フォルダ全体を保ったまま通常ユーザーでLocalTranscriberを起動します。GTK 3・NSS・ALSAなどの実行ライブラリが必要です。トレイにはAppIndicator対応が必要な場合があります。

  4. 4

    初回起動時のみ、PCに合わせたAIモデルを自動でダウンロードします(しばらくお待ちください)。

  5. 5

    ファイルの文字起こしは、音声・動画ファイルをドラッグ&ドロップして「文字起こしを開始」。会議のその場録音は、マイクを選んで「録音を開始」を押します。

  6. 6

    オンライン会議では、対応するWindows / macOSアプリで「PCで再生中の音声も録る(オンライン会議用)」をONにし、「PC音声あり」の表示を確認します。停止すると文字起こしが始まります。

ご利用にあたって

  • 起動時に「WindowsによってPCが保護されました」と表示された場合は、「詳細情報」→「実行」の順にクリックしてください。
  • macOS版はApple Silicon搭載Macが対象で、Appleの署名を付けていません。初回は「壊れているため開けません」または「開発元を確認できません」と表示されるので、一度アプリを開いて拒否されたあと、「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「このまま開く」を押し、もう一度開いてください。2回目からは普通に起動します。入手先はGitHub Releasesだけです。
  • PC音声録音はmacOS 14.2以降のパッケージアプリに限り、マイク・画面収録・システム音声の許可が必要です。権限変更後は再起動が必要な場合があります。
  • PCの再生音声には会議以外の通知音や音楽も入ります。映像は保存しません。音声を取得できない場合は理由を表示し、マイク録音を続けます。ヘッドホンで試し、Bluetooth使用時は音質や入出力先の変化にも注意してください。
  • ブラウザでのソース実行はOS・画面共有機能・共有元によって取得できる音声が変わります。Windows / macOSの実機録音、配布アプリでの話者分離、LinuxのGUI動作は、参照READMEでは確認未実施です。
  • 初回のモデルダウンロード後は、インターネット接続がない環境でも文字起こしできます。
  • 本アプリは無料・無保証で提供しています。ご意見・不具合報告はGitHubのIssue、またはお問い合わせフォームよりお寄せください。

よくある質問

完全ローカルで文字起こしできますか?
はい。音声・用語集・文字起こし・要約を外部へ送りません。モデル取得と新しいバージョンの確認には通信があるため、通信の条件は上の説明をご覧ください。
オフラインで使えますか?
必要なモデルを準備した後は、インターネット接続なしで文字起こしできます。話者分離は初回に専用モデルの取得が必要です。新しいバージョンの確認通信は LT_UPDATE_CHECK=off で停止できます。
無料ですか?
このページで配布するGitHubのアプリは無料です。APIキーや会員登録も不要で、AGPL-3.0のオープンソースとして公開しています。
オンライン会議はボットなしで録音できますか?
Windows 10/11とmacOS 14.2以降のパッケージアプリで、PCの再生音声とマイクを録音できます。Macはマイク・画面収録・システム音声の許可が必要です。録音停止後に文字起こしする方式で、会議中のリアルタイム文字表示ではありません。
話者分離で誰が話したか分かりますか?
試験的な機能で、名前ではなく「話者1」「話者2」などの番号を付けます。対応する追加ライブラリと8 GiB以上のメモリが必要です。同時発話や短い交代では誤る場合があるため、元の音声と結果を確認してください。
Linuxでも使えますか?
Ubuntu 22.04以降のx86_64向けテストビルドを配布しています。マイク録音とファイルの文字起こしが対象です。PCの再生音声の録音には非対応で、要約は通常非表示です。ARM64・Alpine Linux・画面のないサーバーは対象外です。

ツールへのご意見・ご要望

「こんなツールが欲しい」「ここが使いにくい」などのご意見・ご要望がありましたら、お気軽にお寄せください。今後の開発の参考にさせていただきます。